MODULE 04 / GLOBAL INFRASTRUCTURE
配置と配信を、 再現できる構成へ
どこで動かすか、どこから届けるか、どう同じ構成を作るか。リージョン・エッジ・Infrastructure as Codeを結びつけて整理します。
このModuleで学ぶこと
01リージョン選択の4つの基準を説明する
02マルチAZとマルチリージョンの狙いを分ける
03CloudFrontとRoute 53の役割を理解する
04CloudFormationによる再現可能な構築を理解する
リージョンを、 要件から選ぶ
リージョンは独立した地理的な領域です。選ぶ順序は、まず守るべき要件を満たし、その中で利用者との距離・サービス・料金を比較する、と考えると整理できます。
| 基準 | 確認すること | 意味 |
|---|---|---|
| コンプライアンス | データの配置・処理場所の要件 | 法令・契約・組織の要件を満たす |
| 近接性 | 利用者との距離と実際のレイテンシー | 応答にかかる時間を小さくする |
| サービスの提供状況 | 必要なサービス・機能が使えるか | リージョンによる提供の差を確認する |
| 料金 | 利用する構成の料金と転送費用 | 同じ構成でも地域によって価格が変わる |
AZとリージョンで、 障害への備えを変える
AWS Region| 地理的な領域
AZ A| 独立した 障害境界
AZ B| 独立した 障害境界
図では2つのAZを表示。リージョンは複数のAZで構成されます。
マルチAZ
同じリージョン内の複数AZを利用します。AZ規模の障害に備え、処理とデータの冗長性を設計します。
マルチリージョン
別のリージョンへも構成を用意します。リージョン規模の障害への復旧や、地理的な要件に対応します。
名前を解決し、 近くから届ける
Amazon Route 53はDNSのサービスです。ドメイン名への問い合わせに、接続先を示すDNS情報を返します。Amazon CloudFrontはCDNのサービスで、エッジロケーションを使ってコンテンツを配信します。DNSの名前解決と、実際のコンテンツ配信は別の役割です。
| 要素 | 主な役割 | 混同しないこと |
|---|---|---|
| エッジロケーション | 利用者への配信などを支える拠点 | 一般的なEC2配置先のAZとは異なる |
| CloudFront | コンテンツをエッジから配信する | 元データの保管先やアプリ本体とは別 |
| Route 53 | DNS・ドメイン登録・DNSルーティング | コンテンツそのものを配信しない |
| Global Accelerator | AWSグローバルネットワークで経路を最適化 | CloudFrontのコンテンツキャッシュとは別 |
| Outposts | オンプレミスでAWS基盤を利用する | 利用者の近くにあるエッジのキャッシュとは別 |
エッジを使っても、キャッシュの有効期限、オリジンの負荷、必要な認証や通信設定を考えます。ユーザーの近くに配信拠点があることと、データの原本がその地域に保存されることは同じではありません。
公式資料:CloudFrontによるコンテンツ配信 ↗同じ構成を、 コードから作る
複数の環境を手作業で構築すると、設定の抜けや差が入りやすくなります。Infrastructure as Code(IaC)では、必要なリソースと設定をファイルに定義し、変更履歴も管理します。
同じテンプレートを別環境へ展開し、環境ごとの値をパラメーターで渡せます。ソース管理で差分を追い、スタックとしてリソースをまとめて作成・更新・削除できます。
公式資料:CloudFormationとIaC ↗重要ポイントと、 理解の確認
- リージョンは、要件・距離・サービス・料金で選ぶ。
- AZとリージョンは異なる障害境界。冗長構成には複製と切り替えが必要。
- Route 53はDNS、CloudFrontは配信とキャッシュ。
- IaCは、構成の再現と変更履歴の管理を助ける。
Q1. リージョン選択で最初に確認することは?
法令、契約、組織などの要件です。そのうえで距離、サービス、料金を比較します。
Q2. マルチAZとマルチリージョンは同じ対策?
異なります。想定する障害範囲や地理的な要件、同期・復旧の設計が違います。
Q3. Route 53とCloudFrontの違いは?
Route 53はDNSによる接続先の案内、CloudFrontはコンテンツの配信です。
Q4. CloudFormationテンプレートの価値は?
必要な構成をコードで定義し、再利用と変更履歴の管理をしやすくすることです。
確認に使った、 公式資料
元データ:scripts/module4.txt。提供されたトランスクリプトを意味のまとまりで再構成し、誤解しやすい箇所を以下のAWS公式資料で確認しました(2026年10月6日)。実際の操作・仕様・料金は最新版を確認してください。