MODULE 04 / GLOBAL INFRASTRUCTURE

配置と配信を、 再現できる構成へ

どこで動かすか、どこから届けるか、どう同じ構成を作るか。リージョン・エッジ・Infrastructure as Codeを結びつけて整理します。

5つの学習セクション図解+比較表+復習公式資料確認:2026.10.06

このModuleで学ぶこと

01リージョン選択の4つの基準を説明する

02マルチAZとマルチリージョンの狙いを分ける

03CloudFrontとRoute 53の役割を理解する

04CloudFormationによる再現可能な構築を理解する

01

リージョンを、 要件から選ぶ

リージョンは独立した地理的な領域です。選ぶ順序は、まず守るべき要件を満たし、その中で利用者との距離・サービス・料金を比較する、と考えると整理できます。

リージョン選択の4つの考慮事項
基準 確認すること 意味
コンプライアンス データの配置・処理場所の要件 法令・契約・組織の要件を満たす
近接性 利用者との距離と実際のレイテンシー 応答にかかる時間を小さくする
サービスの提供状況 必要なサービス・機能が使えるか リージョンによる提供の差を確認する
料金 利用する構成の料金と転送費用 同じ構成でも地域によって価格が変わる
02

AZとリージョンで、 障害への備えを変える

リージョン・AZ・施設を、 区別して配置するHIERARCHY

AWS Region| 地理的な領域

AZ A| 独立した 障害境界

データセンター1つ以上の施設

AZ B| 独立した 障害境界

データセンター1つ以上の施設

図では2つのAZを表示。リージョンは複数のAZで構成されます。

リージョンとAZの関係はModule 1と共通です。ここでは、どの障害範囲に備えるかという判断へ進みます。

マルチAZ

同じリージョン内の複数AZを利用します。AZ規模の障害に備え、処理とデータの冗長性を設計します。

マルチリージョン

別のリージョンへも構成を用意します。リージョン規模の障害への復旧や、地理的な要件に対応します。

公式資料:リージョンとAZ ↗
03

名前を解決し、 近くから届ける

Amazon Route 53はDNSのサービスです。ドメイン名への問い合わせに、接続先を示すDNS情報を返します。Amazon CloudFrontはCDNのサービスで、エッジロケーションを使ってコンテンツを配信します。DNSの名前解決と、実際のコンテンツ配信は別の役割です。

CloudFrontは、 キャッシュを使って配信するFLOW
利用者コンテンツを要求
CloudFrontエッジで配信・キャッシュ
オリジン元のコンテンツを保持
キャッシュにあればエッジから返します。なければ、オリジンへ取得しに行きます。図の矢印は要求の向きで、応答は逆方向です。
配置・配信のためのサービス
要素 主な役割 混同しないこと
エッジロケーション 利用者への配信などを支える拠点 一般的なEC2配置先のAZとは異なる
CloudFront コンテンツをエッジから配信する 元データの保管先やアプリ本体とは別
Route 53 DNS・ドメイン登録・DNSルーティング コンテンツそのものを配信しない
Global Accelerator AWSグローバルネットワークで経路を最適化 CloudFrontのコンテンツキャッシュとは別
Outposts オンプレミスでAWS基盤を利用する 利用者の近くにあるエッジのキャッシュとは別

エッジを使っても、キャッシュの有効期限、オリジンの負荷、必要な認証や通信設定を考えます。ユーザーの近くに配信拠点があることと、データの原本がその地域に保存されることは同じではありません。

公式資料:CloudFrontによるコンテンツ配信 ↗
04

同じ構成を、 コードから作る

複数の環境を手作業で構築すると、設定の抜けや差が入りやすくなります。Infrastructure as Code(IaC)では、必要なリソースと設定をファイルに定義し、変更履歴も管理します。

テンプレートから、 リソースのまとまりへFLOW
テンプレート必要なリソースを定義
CloudFormation依存関係とAPI操作を管理
スタック作成したリソースの集合
CloudFormationは宣言的なIaCです。利用者は「何を作るか」を定義しますが、権限やパラメーター、更新・削除の影響は確認します。

同じテンプレートを別環境へ展開し、環境ごとの値をパラメーターで渡せます。ソース管理で差分を追い、スタックとしてリソースをまとめて作成・更新・削除できます。

公式資料:CloudFormationとIaC ↗
05

重要ポイントと、 理解の確認

  • リージョンは、要件・距離・サービス・料金で選ぶ。
  • AZとリージョンは異なる障害境界。冗長構成には複製と切り替えが必要。
  • Route 53はDNS、CloudFrontは配信とキャッシュ。
  • IaCは、構成の再現と変更履歴の管理を助ける。
Q1. リージョン選択で最初に確認することは?

法令、契約、組織などの要件です。そのうえで距離、サービス、料金を比較します。

Q2. マルチAZとマルチリージョンは同じ対策?

異なります。想定する障害範囲や地理的な要件、同期・復旧の設計が違います。

Q3. Route 53とCloudFrontの違いは?

Route 53はDNSによる接続先の案内、CloudFrontはコンテンツの配信です。

Q4. CloudFormationテンプレートの価値は?

必要な構成をコードで定義し、再利用と変更履歴の管理をしやすくすることです。

06

確認に使った、 公式資料

元データ:scripts/module4.txt。提供されたトランスクリプトを意味のまとまりで再構成し、誤解しやすい箇所を以下のAWS公式資料で確認しました(2026年10月6日)。実際の操作・仕様・料金は最新版を確認してください。